免責事項
この記事は 2022/7/15 時点での内容で記載しています。内容が古い可能性があります。
本記事は個人投資家の勝手な評価ですので絶対に正しいとは言い切れません。
はじめに
国際債券比較の第2回記事です。目的や他の商品は以下を参照ください。
[投資信託]国際債券の比較(1/24)準備編
[投資信託]国際債券の比較(2/24)商品比較編 その1
[投資信託]国際債券の比較(3/24)商品比較編 その2
[投資信託]国際債券の比較(4/24)商品比較編 その3
[投資信託]国際債券の比較(5/24)商品比較編 その4
[投資信託]国際債券の比較(6/24)商品比較編 その5
[投資信託]国際債券の比較(7/24)商品比較編 その6
[投資信託]国際債券の比較(8/24)商品比較編 その7
[投資信託]国際債券の比較(9/24)商品比較編 その8
[投資信託]国際債券の比較(10/24)商品比較編 その9
[投資信託]国際債券の比較(11/24)商品比較編 その10
[投資信託]国際債券の比較(12/24)商品比較編 その11
[投資信託]国際債券の比較(13/24)商品比較編 その12
[投資信託]国際債券の比較(14/24)商品比較編 その13
[投資信託]国際債券の比較(15/24)商品比較編 その14
[投資信託]国際債券の比較(16/24)商品比較編 その15
[投資信託]国際債券の比較(17/24)商品比較編 その16
[投資信託]国際債券の比較(18/24)商品比較編 その17
[投資信託]国際債券の比較(19/24)商品比較編 その18
[投資信託]国際債券の比較(20/24)商品比較編 その19
[投資信託]国際債券の比較(21/24)商品比較編 その20
[投資信託]国際債券の比較(22/24)商品比較編 その21
上記 22回にわたって各国債債券系の評価額推移を調べてきました。その中でこれはよいのじゃないのという商品を紹介します。
アクティブ/インデックスをピックアップして紹介します。
今回ピックアップした商品は評価額が90%以上を維持していることを前提としています。
購入した方が良い商品 アクティブファンド
日興-ピムコ・ハイイールド・ファンド Aコース(為替ヘッジなし)
商品特徴
商品の特徴を以下に示します。
- 米国のハイイールド債に投資します
- PIMCO(世界最大級のアクティブ運用会社)が運用します
利回り
利回り 6.7%/年。その他1万口当たりの情報を表1に示します。
年間平均分配金額 | \627.5 |
年間評価額増減額 | \15 |
経費率 | 1.705 |
1万口当たり毎年 642円-経費 が資産増加していきます。
分析
図2 に SBI 証券に記載されている分析数値[1]を表示します。
シャープレシオを見ると同一カテゴリ商品平均の2倍以上の成果を出していることが読み取れます。
α が0より大きいのでベンチマークより運用成績は良いといえます。0
IR が 0.5より大きいので、リスクをとった分リターンはよかったといえます。
リターン分析[1]を図2に示します。
One-MHAM USインカムオープンBコース
商品特徴
商品の特徴を以下に示します。
- 米国の債券市場3セクター(高格付け債・株式関連債・ハイイールド債)に分散投資します
利回り
利回り 9.3%/年。その他1万口当たりの情報を表1に示します。
年間平均分配金額 | \440 |
年間評価額増減額 | \306 |
経費率 | 1.815 |
1万口当たり毎年 746円-経費 が資産増加していきます。
分析
図3 に SBI 証券に記載されている分析数値[2]を表示します。
指標の傾向的には「ピムコ・ハイイールド・ファンド Aコース(為替ヘッジなし)」と同様なので省略します。差異としてはシャープレシオが全期間で高いです。
リターン分析[2]を図4に示します。
購入した方が良い商品 インデックスファンド
三井住友DS-三井住友・DC外国債券インデックスファンド
商品特徴
商品の特徴を以下に示します。
- 外国の公社債への分散投資します
利回り
利回り 4.6%/年。その他1万口当たりの情報を表3に示します。
年間平均分配金額 | \0 |
年間評価額増減額 | \705 |
経費率 | 0.231 |
1万口当たり毎年 705円-経費 が資産増加していきます。
分析
図5 に SBI 証券に記載されている分析数値[3]を表示します。
インデックスなのでトレッキングエラーを確認します。0に近いほどベンチマークとの乖離がないため、ほとんど指標と同じといえます。
リターン分析[3]を図6に示します。
日興-インデックスファンド海外債券(ヘッジなし)1年決算型
商品特徴
商品の特徴を以下に示します。
- 海外の債券に投資します
利回り
利回り 5.9%/年。その他1万口当たりの情報を表4に示します。
年間平均分配金額 | \14 |
年間評価額増減額 | ¥783 |
経費率 | 0.737 |
1万口当たり毎年 797円-経費 が資産増加していきます。
分析
図7 に SBI 証券に記載されている分析数値[4]を表示します。
αが10年がマイナスなのでリターンが悪いですが、その他の指標ではほとんどベンチマークと差はないです。
リターン分析[3]を図8に示します。
これを買うべき
表5に経費を考慮した1万口あたりの年間の利益を示します。経費は2022年1月10時点の評価額をもとに算出しました。
商品 | 経費を考慮した年間利益 |
ピムコ・ハイイールド・ファンド Aコース(為替ヘッジなし) | \481 |
USインカムオープンBコース | \550 |
三井住友・DC外国債券インデックスファンド | \641 |
インデックスファンド海外債券(ヘッジなし)1年決算型 | \653 |
年間利益を考慮すると「日興-インデックスファンド海外債券(ヘッジなし)1年決算型」が良いと思います。20年以上運用している商品であり、安定した成長を見込めると思います。
一般的にアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないといわれていますが、これを見ると正しそうな気がします。
「One-MHAM USインカムオープンBコース」は利回り9%と驚異的でしたが、経費率が結構掛かるため、利益としてはインデックスに勝てませんでした。
用語
- アルファ(α)
- 証券の収益率が、どれだけ市場平均(ベンチマーク)の収益率を上回っているのかを示す数値。
- α値が高いということは、ベンチマークよりも、それだけリターンが大きいことを意味する。
- プラスなら現在値は割安、マイナスなら割高ということになる。
- インフォメーションレシオ(IR)
- アクティブ運用部分の評価に用いられる運用成績を測るための指標のひとつ。
- ポートフォリオのリターンとベンチマークのリターンとの差(アクティブリターン)の平均値をアクティブリターンの標準偏差(トラッキングエラー)で割って導出される。
- 数値が大きいほど良く、一般的にこの値が0.5以上であれば優良と評価される。
- シャープレシオ
- 超過リターン(リスクゼロでも得られるリターンを上回った超過収益)を測るもの。
- 高いほどリスクを取ったことによって得られた超過リターンが高いこと(効率よく収益が得られたこと)を意味する。
- トラッキングエラー
- インデックス運用部分の評価に用いられる運用成績を測るための指標のひとつ。
- ベンチマークに対する「運用誤差」「乖離度合い」のこと。
- 数値が大きいほどベンチマークから乖離していることを意味する。
参考
[1] 日興-ピムコ・ハイイールド・ファンド Aコース(為替ヘッジなし), https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?s_rflg=1&Param6=202311043&int_fd=fund:psearch:search_result#maintab
[2] USインカムオープンBコース(為替ヘッジなし), https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?s_rflg=1&Param6=247314971&int_fd=fund:psearch:search_result
[3] 三井住友DS-三井住友・DC外国債券インデックスファンド, https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?s_rflg=1&Param6=279312024&int_fd=fund:psearch:search_result#maintab
[4] 日興-インデックスファンド海外債券(ヘッジなし)1年決算型, https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?s_rflg=1&Param6=20231E01A&int_fd=fund:psearch:search_result
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